期待と不安いっぱいで訪れたベトナム ホーチミン

日本の仕事(プロジェクト)が終わったのは1月下旬。相手クライアントと担当者の意思疎通が上手くいっておらず、出来上がったものが依頼とは少し違うかったようで最終調整に時間が掛かり、予定時期であった12月上旬から大幅に遅れてしまいました。当初は、私の部署とは関係ない事案だったので、ゆっくりと出来ると思っていたのに、最後は応援ということで私の部署まで駆り出される始末。結局、相手クライアントが納得いくものが出来上がったのが2月にあと3日となった1月29日でした。
私がベトナムへ行く日はプロジェクトが遅れても変わることはありませんでした。飛行機のチケット、滞在先、ビザ関係など、私が直接関わらなくても良いことは完璧に会社がしてくれていました。
ただ私の心の準備は完璧ではなく、バタバタとした感じのままに飛行機へと搭乗しました。
飛行機は僅か数時間で関西国際空港からベトナム タンソンニャット国際空港へと到着しました。
大学時代、バックパッカーとしてベトナムへ訪れたことが3度あります。2度はハノイ発着で1度はカンボジアからの陸路。なのでタンソンニャット国際空港は初めて。それもあって空港の中であっても目に飛び込んでくる風景は新鮮で飛行機の中で心配でしていたことは吹き飛んでしまい、どちらかというとワクワク感でたまりませんでした。
工場やホーチミン事務所の住所を聞いていたので、ボッタクリが多いと聞いていたタクシーに乗りたかったのですが、会社から「いきなり駐在員に危険な目に遭わせたくない。」と言われ、ベトナム法人の誰かが迎えに来てくれることになっていました。
しかも嬉しいやら、恥ずかしいやら…。
空港の到着ゲートから出ると「!?!?!??!?!!?」。
信じられない光景が目に飛び込んできました。私には「やって来ました。ベトナム ホーチミン」という感慨に耽ることが許されないようです。
そこには、周りに花があしらわれ「歓迎○○ちゃん」(○○の中には私の下の名前が入ります。)と書かれたA0サイズくらいの紙をラウンドガールのごとく頭上で掲げる真っ黒に日焼けした中年男性の姿がありました。
パッと見は見たことがあるような気がしたのですが、私の知る方は色白で堅物のような印象しかありません。と、言っても見たのは一度だけ。そう、私がベトナムへ行くことを会社へ伝えた会議室です。
正面に居たベトナム法人の社長の横には、よく見ると工場長と見たことのない女の子が手を振ってくれています。
期待や不安、ワクワクまでも吹き飛んでしまい、自分でも顔が赤くなっているのがわかるくらい。「ありがとうございます。」「お久しぶりです。」「これから宜しくおねがいします。」などといった形式的な挨拶を交わしながら、用意されていた車へ乗り込み工場や事務所ではなく滞在先となるサービスアパートメントへと案内されました。
サービスアパートメントの前で社長と工場長と別れ、見たことのない女の子が部屋だけでなく生活に必要なことの多くを教えてくれました。その彼女は社長秘書兼通訳兼事務員ということで日本語だけでなく英語も話すことが出来ます。