ベトナム就職までの流れ

現地採用としてベトナム就職するまでの流れをまとめてみました。

STEP1.書類などの準備をする

ベトナムで働くには、ワーキングパーミットと呼ばれる就労許可の取得が必須になります。企業によっては、取得しなくても、ビザだけで済ませられるケースもありますが、そうなってしまうと就労許可を取得せずに働くことは不法就労になるため、個人所得税の追徴課税はもちろんのこと、一定期間の再入国禁止やビザ取得ができないなどあらゆるケースが考えられます。

前置きが長くなりましたが、ワークパーミット取得には、求職者側で用意をしないといけないものがあります。
職務経歴書(職務経歴を証明するもの)
・医療証明書(内定後、ベトナムの指定病院で健康診断を受診し発行してもらいます)
無犯罪証明書(正式には犯罪歴証明書):海外でも取得出来ますが、日本国内で申請するとスムーズです。
大学の卒業証明書もしくは技術者などの証明書
*太字のものが事前に準備が必要です。

職務経歴書の取得方法
職務経歴書は私文書である為、日本の公証人役場で認証を受けた後、同公証人の所属する地方法務局長による「公証人押印証明」(通常、「地方法務局長の印」と書かれた印が押されます)の添付が必要です。なお、東京法務局管内及び横浜法務局管内の公証人役場では、「地方法務局長の公証人押印証明」に加えて、「外務省の公印確認証明」が同時に取得できます。ただし、「外務省の公印確認証明」を取得してしまうとベトナムにある日本公館(ハノイ大使館・ホーチミン領事館)での印章証明が取得できなくなってしまいますので注意して下さい。その場合は、駐日ベトナム公館の認証を受けることによりベトナムにある日本公館(ハノイ大使館・ホーチミン領事館)の証明をすることなく労働局への提出が可能になります。

*近年、職務経歴書は自筆のものを公証人役場で認証するだけでは足りず、労働許可証取得に必要な経験年数以上の勤務経験のある企業が発行した在職証明を公証人役場で認証したものでなければ認められません。(ベトナムの労働許可証(ワークパーミット)と必要書類より引用)

もちろん就職活動をするので履歴書の準備は必須です。

STEP2.人材紹介会社に登録する

ベトナムで就職活動をする際に便利なのが人材紹介会社に登録して代わりに仕事を探してもらうことが出来ます。その際、必ず必要になるのは履歴書や職務経歴書です。PDFなどのデータで持っていると非常に便利です。また各種資格などの証明書(TOEICや英検、免許など)のデータもあると良いです。
人材紹介会社に登録する際に注意しないといけないことは、現地にも会社があるかということです。ここではベトナムになります。もし、現地に会社がない場合は、万が一のトラブルがあっても対応をしてもらえなかったり、対応が遅かったりと、とても不便に感じられる場合があります。
手当たり次第に登録してしまうと、複数の人材紹介会社から、同一企業に申し込まれてしまい、企業側に節操がない求職者だと思われてしまい、就職活動において不利になってしまうケースがあります。ただ1つの人材紹介会社だけに登録をするメリットもそこまでないので、2社か3社に登録することが良いです。
私の経験上、オススメの人材紹介会社をここでは3社リストアップしますが、合う合わないは人それぞれだと思いますので、自分にあった人材紹介会社を見つけてください。

[01] 人材紹介会社 キャリアリンクベトナム

ベトナムにある日系人材紹介会社の中でも最も古い人材紹介会社の一つです。古い会社の利点は、付き合いの長い会社が多いため、他にはないような非公開求人を持っているケースがあり、特に技術職であればあるほど良い仕事を見つけやすいという特徴があります。

[02] RGFベトナム

RGFと聞くとパッとしないかも知れませんが、リクルートと言われるとわかると思います。RGFはリクルートが海外展開する際のブランド名です。RGFに登録すると、RGFベトナムだけでなくリクルート案件も紹介してもらえる可能性があります。そのため、条件の良いものもあるので、自分のキャリアに自信があれば登録してみるのも良いと思います。

[03] JACリクルートメント

イギリスに本社がある人材紹介会社ですが、ベトナムにもオフィスがあり常駐の日本人スタッフもいるのも安心材料です。日系企業だけでなく外資系企業案件もあるようなので、英語に自信があれば登録してみるのも良いと思います。

STEP3.人材紹介会社の担当者と面談をする

人材紹介会社に登録を終えると、担当者より連絡があります。ベトナムにある人材紹介会社であっても、電話やスカイプ(最近ではラインなど)で面談を行います。その際に、仕事に関することを聞かれます。細かく聞かれるので、煩わしく感じるかも知れませんが、担当者の印象次第で非公開求人など紹介してもらえる求人数が変わってくることが多いです。なので、猫を被ってでも少しでも印象を良く思ってもらえるように頑張りましょう。

STEP4.希望条件にあった求人を紹介してもらいエントリーする

面談中もしくは面談後、条件にあった求人や条件に近い求人を紹介してもらえます。問題なければエントリーします。

求人情報の紹介は、人材紹介会社によって、求人票を送付してもらえるところ、求人内容を説明してもらえるところとあります。口頭や書類のどちらかで説明があれば良いのですが、「前のと、だいたい同じです。」などと説明を端折る場合は今後トラブルになる可能性が高いので、説明を求めるなど対応を取られた方が良いです。

STEP5.企業担当者との面談

ベトナムの場合は、タイと違って企業担当者との面談もスカイプで完結することが多いです。会いたいと言われる場合は、求人を紹介してもらえる時に人材紹介会社から、事前告知があるはずです。

STEP6.内定通知

企業からではなく人材紹介会社から内定の連絡があります。この際に、給料面など条件に関して交渉が出来るので、ワークパーミットの取得だけでなく給料や条件面に関しても確認しておくと良いです。

STEP7.渡航・勤務開始

渡航後、すぐに勤務開始となるので、人材紹介会社に確認しながら事前に準備が出来るものは準備をしておくと良いです。

*「就職までの流れ」内で、便宜上、ベトナム就職で利用する人材紹介会社を上記3つを選別しましたが、ベトナムには他にも人材紹介会社があります。下記に幾つか紹介しておきますので、自分自身に合う人材紹介会社を見つけてください。

ジェリーフィッシュ

https://www.jellyfish-g.co.jp/ja/

アイコニック

https://iconic-intl.com/

GAコンサルタンツ

https://gagr.co.jp/

パーソナルベトナム

http://www.intelligencevietnam.com/jp/

パソナテックベトナム

http://vn.pasonatech.co.jp/

AGSリクルートメント

http://www.ags-recruitment-jp.com/