ホーチミン1日目の話し(2) 歓迎会へ

サービスアパートメントからシェラトンホテルへ向かう車内はとっても楽しく。渋滞にはまって身動きが取れなくなると、社長は「今まで流れるようにしか見れなかった景色も、今ではゆっくりと見れるようになりましたね。」「今のうちにゆっくり観光して下さい。」と言いながら、車内から見える建物についての説明やホーチミンの歴史の話しをしてくれました。シェラトンホテルに着くと、Hちゃんが「渋滞がなければ10分か15分とかからないです。」と言い、全員揃って下車。ロビーへと向かいます。
「待ち合わせ時間ちょうどですね。間に合いました。」と腕時計を見ながら工場長。「専務に電話しましょうか?」とHちゃん。「もう少し待ちましょう。」と社長。
4人揃ってシェラトンホテルのロビーに置かれた椅子に腰掛け待っていると、10分程して専務がやって来ました。「こんばんは」「お久しぶりです。」などというお決まりの挨拶を交わし、Hちゃんの「7時半で予約を入れているので、少し遅れてますので急いで行きましょう。」という言葉が合図となって、専務が「お腹空いているでしょ?」「待たせてごめんなさいね。」と申し訳なさそうな顔でホテルのロビーから外へ向かおうとしたので皆が彼を追います。
専務が「場所どこですか?」と言うと、Hちゃんが「私に付いて来て下さい。」「歩いて直ぐです。」と先頭へ。途端に、専務が横になる陣形になってしまいました。専務に話しかけられても何を話して良いかわからないと、とっさに判断してHちゃんの横にぴったりとつき話しかけます。
「歩いて直ぐ」の言葉の通り、ホテルからは3分と掛からないところに予約していたレストランがありました。看板にはタイ語でも書かれており、タイレストランだと気づき「なんでベトナムへ来た一食目がタイ料理なの?」という言葉が出そうになりましたが我慢。しかし専務からは「明日からタイなのにタイレストランって」と当然のように愚痴がこぼれ、「他、行こうよ。」「ここじゃないとダメなの?」とこれまた当然のような展開。
「予約してしまっているので、すいません。」と社長が言うと、「ここ美味しいですから。」とHちゃん。そこに社長と工場長も「美味しくて、よく来るんですよ。」と応戦します。
「じゃあ、それだけ言うなら入ろうか?」と専務を発し、張りつめた緊張の糸が解れます。Hちゃんを先頭に続々と入店し予約した席へと案内され、衝撃的な事実が発覚しますが次回へと続きます。

ちなみに、利用したタイレストランは隠れ家的な場所にあって値段が高いとは思いますが味はピカイチ。今でも月に1回通うほどにはまっています。